としまえんの呪いは本当にあるのか?都市伝説を調べてみた

東京都練馬区にある遊園地としまえん。子供の頃私は練馬区に住んでいたので、何度か遊びに行ったことがあります。練馬区の成人式は毎年としまえんで行われていて私も参加したことがあります。

としまえんの創立は大正15年とかなりの歴史があり、「としまえんの呪い」などと呼ばれる数々の都市伝説が存在しているようです。さらに、5月10日にはその名も「としまえん」というホラー映画が公開予定となっていて、内容は都市伝説を元に作られているということらしいです。テレビの心霊番組でも取り上げられているとしまえんの呪いとはどのようなものなのでしょうか。信じるか信じないかはアナタ次第です。

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閉鎖に追い込まれた西洋お化け館

西洋お化け館はすでに閉鎖されているアトラクションですが現在も建物は残っています。一般的なウォークスルータイプのお化け屋敷でした。1990年代に非常に有名になった都市伝説では、奇妙な出来事が相次いだり、幽霊の目撃情報などがあり、アトラクションの継続が困難になって閉鎖されたとされています。

西洋お化け館について「殺人事件があった」「閉鎖後、解体作業をすると事故が起きる」などの噂を紹介しているサイトもありましたが、これに関しての信憑性はかなり薄いと思われます。Wikipediaによれば「現在はは事務用の施設として利用されている」とのことで、本当に怪奇現象が頻発するような建物であれば開かずの間にされているはずではないでしょうか。あるいは知られたくない事実を隠すために事務用の施設であるということにしているのかもしれませんね。

上で紹介した映画の予告編にある1つ目のとしまえんの呪い「古い洋館の扉を叩くな」というのはこの噂がモデルになっていると思われます。

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火の玉騒動が絶えないお化け屋敷

入園口から最も遠いエリアに配置するお化け屋敷。30年以上前から「本物の火の玉を見た」「火の玉に追いかけられた」などの体験談が数多くあり、新聞にも取り上げられたことがあるそうです。それ以外にも「背後に誰もいないのに方を触られた」などの書き込みもありました。

お化け屋敷は通常タイミングよく物音をたてたり何かが飛び出してくる仕掛けを設置することでお客さんを驚かせるものです。しかし、としまえんのお化け屋敷はそういったお客さんビックリさせるような仕掛けはほとんどありません。気味の悪い独特な雰囲気を演出することによって、不安や恐怖を煽っています。そっちのほうがよっぽど怖いかもしれません。

映画の予告編にある2つ目のとしまえんの呪い「お化け屋敷で返事をするな」のお化け屋敷とはこれのことでしょうか。

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女の子の幽霊が睨んでくるミラーハウス

ミラーハウスはたくさんの鏡に囲まれた迷路のアトラクションです。目の錯覚を利用した不思議な世界が広がっています。中に入ると、そこに鏡があるのか、ただの空間なのか、だんだん感覚が狂ってくるようなので、ぶつからないように注意が必要です。子供が興奮して走って壁に激突して負傷するという事故が頻発してるようです。

このミラーハウスには「少女の幽霊に睨まれて追いかけられ、逃げ回っているうちに異世界に連れて行かれてしまう」という都市伝説があります。さらにアトラクションの中には「秘密の鏡の部屋」と呼ばれる場所があると噂されています。としまえんのスタッフはそんな部屋は存在しないという見解なのだとか。鏡にまつわる都市伝説は世の中に数多く存在するので、これだけ鏡だらけの空間であればそういった噂話が生まれるのも無理はないでしょう。

また、ミラーハウスというアトラクションは一度リニューアルされて場所が移転されているのですが、この都市伝説との因果関係は不明です。少女の幽霊は今の場所でもまださまよっているのでしょうか。

映画の予告編で出てくる3つめのとしまえんの呪い「秘密の鏡をのぞくな」というのはこのミラーハウスの都市伝説が元になっているのでしょう。

鬼門に位置するミステリーゾーン

最初に紹介したお化け屋敷と並んでとしまえんの2大ホラー系アトラクションの1つ。ミステリーゾーンは二人乗りの乗り物にのって暗闇の中を自動走行するアトラクションです。外観やネーミングから洋風をイメージする人も多いと思いますが、中身は和風で前述のお化け屋敷と雰囲気は近いです。

これに関してはそこまで目立った噂は見かけませんでしたが、としまえんの敷地内で風水などのいわゆる「鬼門」とよばれる場所に位置している施設なんです。意図的にそうしたのか、たまたまなのか。いずれにせよなんだかちょっと気味が悪いですね。

実際に死亡事故が起きているフライングカーペット

フライングカーペットは空飛ぶじゅうたんをモチーフにしたアトラクションです。約40人乗ることができるカーペットのような乗り物が上下しながら回転します。1992年8月13日、開園前に点検をしていた58歳の作業員が遊具と床の間に挟まれて死亡するという事故が発生しました。

同じアトラクションで2010年5月7日、遠足で来園した所沢市の特別支援学校高等部1年の男子生徒が、始動後自ら安全バーから足を引き抜いてしまい転落する事故が起こっています。生徒は重傷を負ったもののが命に別条はなかったようです。としまえんの長い歴史の中でも乗客の事故は開園以来これがはじめてのようで、フライングカーペットというアトラクションには何かよからぬものが取り憑いているかもしれないとも思ってしまいます。

練馬区にあるのにどうして「としまえん」?

としまえんはもともと室町時代に築城された練馬城の跡を中心に造園されました。「としまえん」の名前はこのお城を築城した豊島氏に由来しています。練馬城があったのはとしまえんの正門を入ってすぐ左手、現在はウォータースライダー「ハイドロポリス」のある付近だと言われています。

練馬城が主戦場になったという史実はありませんでしたが、江古田・沼袋原の戦いで討ち死にした城主の豊島泰明の怨念が付近をさまよっているかもしれません。生き残った泰明の兄、泰経らは石神井城(現在は石神井公園)に敗走し、無人になった練馬城はそのまま廃城になったとされています。

照姫伝説

としまえんとは直接関係ないのですが豊島氏に関連するエピソードとして照姫伝説というものがあります。毎年その伝承を元にした照姫まつりというイベントが石神井公園で行われているのですが、それについてはまた別の機会にまとめるかもしれません。

まとめ

としまえんは歴史が長いぶんさまざまな噂や都市伝説があります。今回紹介したもの以外にもネット上には眉唾ものエピソードが数多く散見されました。北原里英さん主演の映画「としまえん」はどのような作品になっているのでしょうか?本来ならばマイナスイメージになりかねないエピソードを全面に押し出すとしまえんの広報戦略はさすがだなと思いました。

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